こんにちは、少し時間がたってしまいましたが3月14日に蔵王産業(9986)の配当方針変更のお知らせがありました。今回はその内容について記載していきます。
【日本高配当株】蔵王産業(9986) 配当方針変更
まずは今回の発表内容です。内容は、
配当方針を配当性向40%程度を目標 から、年間100円の安定配当に変更というものでした。当然、保有者はガッツポーズをしたことでしょう。
発表文には、「3年後に迎える 70 周年までの配当金額につきましては、株主の皆様に長
期的に当社の株式を保有していただくため、これまでの業績による配当性向重視か
ら1株当たり年間 100 円の安定配当の方針に変更いたします。」とあります。※発表文章抜粋
これにより、とりあえず3年間は年間100円配当は確定となりました。そして、70周年後は今まで通りの配当性向重視の考えに戻るのかな?と考えています。
というのも2012/03~2022/03期の蔵王産業の配当金推移をみると、年率約8%、金額では4.2円/年ずつ増配しています。22/03期の配当金が78円。そこから8%ずつ増配と4.2円ずつ増配していくと、8%増配では26/03期に106円と現在の年間100円を上回る予想となっています。4.2円増配でも26/03期では95円予想と100円に迫る数字となっています。
ということで、70周年時までは100円配当(さらに業績上振れ時は記念配当もあったらうれしい)。それ以降は、配当性向に重視になると考えています。
ちなみに、いきなりこんなに配当金を出して大丈夫か?という疑問も出てきますが、蔵王産業はまれにみる財務優良銘柄です。22/03期の売上高が89億4,900万円に対して、現金等同等物は75億3,864万円と1年間の売上高相当の現金等同等物を保有しています。そして自己資本比率も80%を超えています。今回の増配による負担は、年間約1億円の負担増となっています。75億円の中の1億円ですので、それほど大きな痛手にはなっていないと思われます。
実際、蔵王産業は現金等同等物も配当金同様に年率約9%で増加中です。下記グラフからわかる通り、ここ数年は毎年数億円単位で増加しています。このことからも、増配する余力は十分であることがわかります。
ということで、今回は蔵王産業の配当方針変更についてみてきました。今回の発表により株価は約10%上昇しています。配当性向は4.4%、PERは11.34倍とまだまだ割安感はありますが、当分は100円安定配当ですので、焦らずじっくり追加購入時期を見極めていきたいですね。
ちなみに蔵王産業に関する紹介記事はこちら
【日本高配当株】蔵王産業(9986) 配当方針変更まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。
※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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