皆さんこんにちは、最近は日本株の高騰や来年から新NISAが開始されることをうけて、日本株の高配当株を購入しようと考えている人も多いのではないでしょうか?
日本の株式は100株単位が基本となっています。1株は数十円から数万円と様座ですので、100株単位で購入すると、かなりの額になります。
なので100株未満で購入したい!!
でも100株未満で購入した時の仕組みはかなり複雑で、どの証券会社がいいかわからない。という人も多いと思います。こういう人の為に、100株未満株を売買時にどの証券会社が有利か紹介します。下記を見て、どちらの証券会社にするかしっかり考えましょう
「どちら」と書きましたが、今回は、証券会社ランキングで上位2社に取り上げられることの多い、楽天証券とSBI証券に絞って比較をしていきます。これ以外の証券会社を考えていた皆様、すいません。
あまりに選択肢が多いと、逆に迷うことになると思い、今回はこの2社のみにさせていただきました。
【日本高配当株】結論
最初に結論から行きます。結論は下記になります。
・取扱銘柄も東証全銘柄をカバーしているSBI証券が優位
・90%以上の確率で売却する可能性があるなら楽天証券もあり
・少額すぎる取引は手数料が多くなるので注意必要
・100株以上の売買であれば、両証券会社でほとんど差はなし
それでは、100株未満株取引時で比較していきましょう
【日本高配当株】かぶミニとS株比較
以降の比較には下記の表を使用していきます。
それぞれの証券会社の100株未満株売買時の名称は、楽天証券が「かぶミニ」、SBI証券が「S株」となっています。以降は、「かぶミニ」と「S株」という呼び方で説明していきます。
手数料比較
まずは一番気になる手数料を見ていきます。
購入時の手数料はかぶミニ、S株ともに無料となっています。だたし、かぶミニは「スプレッドとして購入株価の0.22%加算される。」とあります。
さて、「スプレッド」とは何でしょうか???
調べると色々な説明されていると思いますが、今回の場合に対しては、今の株価より0.22%高い株価で購入することになる。ということです。
実際に下記は武田薬品のかぶミニ購入画面です。株価は4,443円ですが、画面右の購入価格は4,450円となっています。この差分が「スプレッドとして購入株価の0.22%加算される。」に該当している部分となります。要は、実際の価格よりも少し高く購入することになる。ということですね。
ちなみに100株単位での購入画面は下記のようになっています。株価と購入価格がほぼ同じです。
ということで購入時の手数料は、S株が優位であると言えます。
次に売却時を見ていきます。売却時のかぶミニは、11円/回の手数料に加えて0.22%のスプレッドがかかります。一方のS株も0.55%の手数料がかかるため、両者を比べると売却時はかぶミニが優位となります。
上記より、かぶミニは売却時に優位、S株は購入時に優位ということで、購入した株を売却しなければ、S株が優位であることがわかります。
結局手数料はどっちが得か?
さて、ここでこんな疑問点が出てくると思います。「かぶミニは売却時に優位、S株は購入時に有利」じゃあ、購入した株をどれくらい売却したら、S株よりかぶミニが有利になるの??
これに対する答えは、90%以上の確率で売却するならかぶミニが優位。80%以下の場合はS株が優位です。
下記は売却率70%、80%、90%のときにかぶミニとS株どちらの手数料が優位か比較した表です。
各表は縦軸に株価(100~10,000円)、横軸に株数(9~99株)としたときに、手数料として優位な方の色を示しています(緑色はかぶミニが優位となります)。各表の左上は、100円の株を1株売買した時、右下は10,000円の株を99株売買した時となります。要は左上の売買金額は小さく、右下に行くに従って売買金額が大きくなっています。
これを見ると、少額取引の場合は、かぶミニが優位となっています。これは、S株は売却時に最低でも55円の手数料がかかるためです。また売却確率90%のようなどちらにも優位性がある場合も、取引価格が大きいほどかぶミニが優位となります。逆に売却する可能性が低ければ低いほどS株が優位(これはS株が購入時の手数料が無料なため)。という関係性になっています。
このブログを見ている人の多くは、売却することを考えていない人が多いと思います。仮に売却するとしても、90%も売却することはないと思いますので、手数料に関してはS株が優位と言えます。
あまりに少額な取引は避けよう
ちなみに前述の表にもある通り、かぶミニ、S株とも最低手数料という設定があります。あまり低額で取引を行うと、手数料の割合が大きくなるので注意しましょう。わかりやすいように「S株で5,000円分の売買」したときの手数料を例にとって説明します。
この時の購入時の手数料は0円。売却時の手数料は5,000円×0.55%=27.5円ではなく、最低手数料の55円となります。そして、この時の手数料は1.1%と大きく跳ね上がります。このように、最低手数料が適用される金額では、売買金額が小さければ小さいほど手数料が高くなります。10,000円より大きい金額のの売買であれば、最低手数料ではなく0.55%の手数料が適用されます。余計な手数料を払わないためにも、最低限10,000円以上の売買を心がけましょう。手数料はなるべく安くが基本です。
100株以上の手数料比較
ちなみに100株以上の場合は、有意差はありません。
下記に示す通り、ポイントの面では、SBI証券の還元率が0.1%高いです。ただし、手数料に対する還元率ですので、実際に還元されるポイントは無視できるレベルです。
例を見てみると、100万円分の約定に対して535円の手数料がかかります。この535円に対して0.1%の還元率は0.535円です。一般的に、100万円分の取引をするのはまれだと思います。そんな大きな金額での取引でも0.535円の差しかありません。ということで100株以上であれば、両証券会社でほとんど差がないことがわかります。
ただ日本には、昔から「1円を笑うものは1円に泣く」という言葉がある。1円でも安い方がいいじゃないか?と思われる方もいるでしょう。そこで別の見方もしてみたいと思います。まずは、あなたの時給はいくらでしょうか?
唐突な質問で困る方もいると思います。そこで全国の2023年の最低賃金は1,002円を用いて考えてみます。1時間の労働に対する賃金が1,002円ですので、1秒あたりの金額に変換すると、0.278円に相当します。これを秒給とでも呼びましょうか。ということであなたの秒給は0.278円/秒です。とします。
100万円の株を購入する際のポイントは0.535円でした。この0.535円を繰り上げして1円として考えます。この1円は、先ほど計算した秒給で考えると、約4秒分の秒給に相当します。ということで100万円の株を購入する際のポイントは還元は、4秒分の価値があると言えます。この4秒を皆さんはどうとらえますか?4秒ってちょっとした画面操作の使いやすさで変わりますよね?そしてポイント還元のために新しく口座を開設しようと思うと、秒では済まない時間がかかります。なので、100株以上の株式を売買する方は、今使っている証券会社でいいと思います。
取引可能銘柄数比較
次に買付可能銘柄を見ていきます。こちらは一目瞭然でS株に軍配が上がります。なんといっても全銘柄をカバーしているのは大きいです。私の算出では、かぶミニも優良高配当銘柄の約7割はカバーしていそうです。しかし、この3割分選択肢が狭まってしまうことになります。ということで優良な小型株を購入できないと、偏ったポートフォリオになり安心感にかけてしまいます。
私の保有銘柄の中で、かぶミニ対応していない銘柄の一例としては、CDS(2169)、昭和システムエンジニアリング(4752)、JFEシステムズ(4832)、中央自動車(8817)、蔵王産業(9986)、ヒガシトゥエンティワン(9029)などがあります。これらの銘柄は、保有銘柄の中でも、かなり優良な銘柄です。これらの銘柄がなくなると、選択肢も狭まり銘柄選定に苦労します。ということからも選択肢の多い、S株が断然優位と言えます。
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まとめ
それではまとめになります。今回は100株未満取引の場合、「かぶミニ」と「S株」どちらが優位か見てきました。
手数料
・90%以上の確率で売却するならかぶミニが優位
・少額の売買は手数料負けの可能性があります
S株なら10,000円以上の売買を心がけましょう
取扱銘柄
・かぶミニも高配当銘柄の7割程度はカバーできてそう
ただし小型株がないポートフォリオとなり、安心感にかける
100株以上の取引の場合は
以上が100株未満取引の場合の「かぶミニ」と「S株」となります。参考になれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。
※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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