こんにちは米国株のインデックス投資と日本の高配当株でセミFIREを目指す40代サラリーマンです。日本の高配当株投資をしてみたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからないという方は参考にしてください。投資歴についてはプロフィールに載せています。
またどのように高配当銘柄を探しているかは、過去の記事を参考にしてください。基本的にはこのシートを見ながら銘柄選定をしています。あとは分析シートでは表しづらい国内トップの大企業などは個別に確認して購入しています。それと長期保有を目的としていますので、2~3年で急上昇するような銘柄は対象外となっています。
さて今回紹介する銘柄は、株式会社オートバックス(9832)と株式会社イエローハット(9882)です。どちらも全国展開していますので、皆さんも1度は目にしたことがあると思います。先日の記事でイエローハットについて詳細していますが、イエローハットは業界2位ですので、業界1位と比較してどうなのか?という点で今回は紹介していきます。前回のイエローハットの紹介記事はこちらです。
今回紹介するオートバックスは、卸売業の自動車関連の第一位となります。オートバックスとイエローハットの企業比較は以下を参照していください。
ちなみにオートバックスはイエローハットは断念した海外展開を現在も継続中の企業となります。そのあたりも後半で記載していますので是非ご覧ください。今回は決算発表の内容は紹介せずに単純にオートバックスとイエローハットの業績比較をしています。業界1位のオートバックスは高配当銘柄としてどうなんだろう?とお考えの方の参考になればと思います。
それでは紹介していきます。
オートバックス vs イエローハット 業績データ分析結果
◆売上高・営業利益・営業利益率
売上高はオートバックスは2015年まで売上が下がり続け、そこからは徐々に回復基調です。これを見ると2015以降に関しては問題なさそうに見えます。数字的にみると、売上高はイエローハットの約1.5倍の2,300億円となっています。ただ営業利益率は4~5%前後とイエローハットの8~9%の半分程度です。このためおのずと営業利益もイエローハットを下回っています。収益率がもうすこし上がっていけば優良銘柄となりそうです。
◆EPS
EPSもオートバックスは2015以降は緩やかに増加しているように見えます。ただし対抗のイエローハットは目に見える形で成長しており、2023/03予測ではイエローハットの半分以下で着地予想です。この辺りにも収益性の違いが表れています。
◆有利子負債・有利子負債率
有利子負債は2021/03期に若干増加していますが、基本的に減少傾向であり負債率も10%以下と問題はありません。対抗のイエローハットもおそらく負債無しであるため、この項目についてはほとんど優劣はありません。
◆自己資本比率
自己資本比率は単年ではオートバックスが64.5%、イエローハットが77.6%と両企業とも問題ありません。ただしオートバックスは2015以降若干の減少傾向であるのに対し、イエローハットは基本的に増加傾向で70%を超えた今でも少しずつ増加しています。ということで推移的にはイエローハットの方が安心できる推移となっています
◆営業CF・現金同等物
現金を見ていきます。22/03期ではオートバックスはイエローハットの2倍以上となる247.5億円の現金を有しており、かなり潤沢に持っていますイメージです。ただし過去からの推移を見てみるとオートバックスが減少傾向であるのに対し、イエローハットは緩やかながら増加傾向にあります。すぐに逆転するような数字ではありませんが、イエローハットの方が計画通りの資産管理ができているように見えます。
◆配当金・配当性向
配当金は両企業とも大きな減配はありません。ただしオートバックスは2015以降現状維持。イエローハットは増配傾向。という違いがあります。。配当性向はオートバックスは100%を超える年も多くあり、これが現金を減らす要因にもなっていそうです。ある程度現金が減るところまでは減配することはないと思いますが、それまでに業績を改善させないと、今後減配することもあり得そうです。
◆株価
株価です。ここまでくると今まで記載してきたとおりの推移ですね。2015前後で両社に大きな差が出ました。そして2020年にオートバックスとイエローハットの株価が逆転しています。イエローハットは今後も増配を継続してく可能性が大きいため、今後も株価の差が広がりそうです。ただし後述しますが、両社とも海外進出で結果を残せていないです。この事業次第で今後の株価の再逆転もあり得ますので、今後も注視してい行きたいところです。
◆オートバックス vs イエローハット比較まとめ
今まで比較してきた項目を見ると、オートバックスは売上高で優位ですが、成長性という点ではイエローハットに及びません。2022年12月14日現在ではPERが16倍を超えていますので若干割高です。今回はイエローハットとの比較のためイエローハットの良さが目立ちましたが、オートバックスも緩やかな成長はしていますので、もう少し割安感が出たら購入もありだと思います。
オートバックスの海外事業
最後に上の方で少し話題を出した海外事業についてです。イエローハットは海外店舗からすでに撤退していますが、オートバックスはまだ海外事業を継続中です。下記に売上高・営業利益推移と海外子会社状況を記載します。
売上高・営業利益推移をみると一度も黒字の年がありません・・・
イエローハットも海外事業に苦戦して店舗撤退しています。これを見ると海外事業はかなり厳しいようですね。売上高・営業利益の推移としては、負債事業を切り離しなども行っており、どちらも改善傾向はあります。23年03期第二四半期決算報告では、コロナ禍からの脱却により海外売上の回復とあるので、近いうちに黒字化かできるかもしれません。来年や再来年の決算に期待です。海外事業が安定するなら将来的に購入もありだと思っています。
オートバックス vs イエローハットのまとめ
それでは今回のまとめです
以上、今回はオートバックスとイエローハットの比較を行ってきました。売上高業界第一位、二位とも高配当銘柄です。いかがでしたでしょうか?ただし業績内容にはかなり差がありましたね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。
※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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