【日本高配当株】高配当ランキング上位はなぜ罠銘柄が多い??

日本の高配当株

今回は高配当銘柄のランキング上位銘柄はなぜ罠銘柄が多いのか?についてみていきます。

結論から行くと「何らかの理由があり、配当金に見合うだけの株価になっていないから」です。それでは、この内容についてみていきます。
実際に私が保有している銘柄の配当利回りなども踏まえて考察していますので、興味のある方はぜひ最後まで見てください。

◆【日本高配当株】株式配当金とは

まずは配当金とは何かについて見ていきます。株式配当金とは、企業が株主に対して支払う利益配当のことをいいます。ってなんだか難しいですよね。

たとえば自分がA社の株を1株持っていたとします。このA社は今年度、100億円の黒字を達成しました。この100億円の中から、いくらかを配当金もしくは物品で株主に分配することがあります。これが配当金で、1株50円配当のように1株当たりの金額で提示されます。

◆【日本高配当株】配当利回りとは?

次に配当利回りについて見ていきます。

配当利回り(%)は、配当金(円) ÷ 株価(円)であらわされます。

非常に簡単な式です。配当利回りは配当金と株価のみで計算可能です。ということはいずれかにより配当利回りが変化することがわかります。次は配当利回りが高いとはどういうことかについて見ていきます

◆【日本高配当株】配当利回りが高い状態とは?

配当利回りが高いということは、配当金が高い。もしくは株価が低い。のいずれかが起こっていることを意味しています。しかし配当金が高くなれば株価が高くなのが普通ですので、この場合は、配当金に見合うだけの株価になっていないと言えます。
配当金は出しているのに株価が高くならないのはなぜでしょうか?

それは投資家の皆さんが、何らかの理由でそこまでの価値を見い出せていないからです。例としては、配当金を無理に出しすぎている(配当性向が高い)、業績が安定しない、今だけ調子がいい、今後の将来性が不安など色々あります。※一般的に株価低迷の理由は、市場全体の不安定さ、企業の低迷、景気循環、行豪他社影響などありますが、今回は上記をメインに記載しています。

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◆【日本高配当株】優良銘柄の配当利回りはどれくらいか?

それでは、優良な高配当銘柄はどれくらいの配当利回りに多いのでしょうか?私が保有している銘柄の平均値から考えると3.5%前後に優良な銘柄が多そうです。とはいえ私の保有銘柄も配当利回り2.6%~4.5%と様々ですので、4.5%あたりから見ていくのがよさそうです。少々配当利回りが低くても、将来増配してくれる見込みがある銘柄を選んでいけば、いずれ4%オーバーも可能です。高配当とまでは言えないが、超優良銘柄として知られる信越化学(4063)の配当利回りは約2.5%(2023/5/5時点)です。営業利益率30%以上、配当性向は約30%で1990年から一度も減配がない。と業績は申し分がないため、投資家からの評価も高く株価は高くなっています。暴落時はこういった配当利回り2%台にある優良銘柄を拾っていきたいですね。

◆配当利回りランキング1位と優良銘柄の業績比較

次に配当利回りランキング上位銘柄の業績を見ながら、安心できる銘柄かどうか見ていきます。比較のために私の保有銘柄の中から昭和システムエンジニアリングを選びました。昭和システムエンジニアリングを選んだ理由は、単純に保有銘柄の中で配当利回りが約3.5%なのが昭和システムとセンコーホールディングス(9069)の2社。そのなかで過去に紹介したことのある昭和システムエンジニアリングを比較先として選定しました。

それでは、2023年5月5日時点で、配当利回り1位の日本郵船(9101)と配当利回り約3.5%の昭和システムエンジニアリング(4752)の業績比較をしていきます。

・日本郵船(9101) 業績推移

まずは日本郵船の業績です。いつもより簡易的に4つの業績グラフで見ていきます。(ちなみにここでは業績についてのみ記載し、市場動向や環境変化についてはコメントしません)

業績推移は全体的にここ2年はいいが、それ以前は微妙です。売上高や営業利益は波があり、赤字の年もあります。利益率もここ2年以外は全く安定していません。EPSもここ2年がいいだけで、それ以外はTotalでマイナスです。自己資本比率は25-30%が実力といえそうです。配当金もEPSと同様のことが言えそうです。一番投資家の皆さんが気にしている配当金がこの推移です。ということで、直近の2年はよかったが、それ以前の業績は散々であり、今後も安定していけるのか?という点で不安があります。

・昭和システムエンジニアリング(4752)業績推移

次に昭和システムエンジニアリングの業績です。

ちなみに過去に紹介した昭和システムエンジニアリングの記事はこちらです

売上高はきれいな右肩上がりとは言えませんが、営業利益率が右肩上がりと好印象です。EPSは右肩上がりで推移しており、自己資本比率は2015以降右肩上がりに改善しています。配当金は1度だけ減配していますが、基本的に維持または増配しています。2018/03期は自社株買いをしていたようですし、別の形で株主への還元を行っていましたので問題はなさそうです。

こういった成長がみられる銘柄だと安心感があります。
といったように高配当だから!という理由だけで購入すると後々の企業業績の悪化・減配などによる株価下落により損をする可能性が高くなります。ということで配当利回りだけを見るのではなく、過去業績も見ながら購入していく必要があります。

◆【日本高配当株】高配当銘柄に育てる

前項で昭和システムエンジニアリングの配当金推移グラフを紹介しましたが、優良な高配当銘柄の多くは、長期定期に増配傾向があります。私の保有株も21年度から22年度にかけて約8%増配しました。最終の決算発表がこれからの銘柄がほとんどの為、最終の増配率は変わると思いますが順調に伸びています。購入時の配当利回りは3.5%でも、数年後には購入時からの配当利回りが6%や7%も夢ではないですね。この場合、配当金が増えるに従い株価も上昇していきます。こうして優良銘柄の長期的な保有は、単なる3.5%の配当金だけでなくキャピタルゲインも得ることができます。ということで優良な銘柄を選定することで、優良な米国ETFにも負けないリターンが得られると考えています。とは言え、高配当銘柄と言えども長期目線での保有をお勧めします

◆【日本高配当株】まとめ

今回は、配当利回りランキング上位銘柄には、なぜ罠銘柄が多いのか?について記載しました。
まとめは以下の通りです。
・想定以上に配当利回りが高い銘柄は、配当金に見合うだけの株価になっていないから
・その理由としては、市場動向以外でも配当性向が高すぎる、業績が不安定、今だけ業績が良く将来が不安と言ったことがあげられる。
・優良な高配当株は4.5%を下回るあたりから多くなる。
・優良な高配当銘柄は、増配する可能性が高いため、株価も上がりやすくキャピタルゲインも得られやすい。

以上となります。どんなに分析してもダメなときはダメですが、リスク確立を下げることはできます。配当利回りだけに捕らわれず、優良な高配当銘柄を探していきましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。

※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。

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