ドラム式って本体価格が高いけどお得なの?この疑問にランニングコストや作業時間から考察していきます。縦型洗濯機を使っている方で、なんだか時間に余裕がないな、忙しいな。と思っている方は参考になると思います。ただし、どんなに自分が苦労しても本体が安い方がいい。という方は参考にならないので他の記事を見ていただけると幸いです。一応、表紙は今回購入したドラム式洗濯機です。
さて本題に入っていきます。洗濯機には縦型とドラム式の2種類がありますが、ドラム式洗濯機って本体価格が高いですよね。我が家でも本体価格が安い縦型洗濯機を使っていました。ただ子供が増えて洗濯の量や回数が増えるにつれ、人が働いているときの工数を考えると、高いお金を払ってドラム式を購入したほうが得なのでは?と考えました。時間を取るかお金を取るか?を考えてみます。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機の洗濯工程の違い
縦型洗濯機(乾燥機能なし)で洗濯を行った時とドラム式洗濯機で洗濯~乾燥まで行った時の作業工程の違いについて下記に並べてみました。
違いとしては、ドラム式洗濯機は乾燥まで行うため、洗濯後に洗濯物を干す&取り込むという作業がなくなります。この作業差分をランニングコストと作業にかかる人の作業費用で比較していくことで、どちらがお得なのか?という判断をしていきたいと思います。
縦型洗濯機のランニングコストを確認
洗濯機の仕様
下記に縦型洗濯機とドラム式洗濯機の仕様比較を記載します。実際に我が家で使用していた洗濯機の仕様です
上記を踏まえて、ランニングコストを計算していきます。
縦型洗濯機のランニングコスト
下記に計算条件を記載します
・消費電力量:60Wh÷1000=0.06kWh
・1時間使用した時を想定
この数値で計算すると、洗濯1回あたりの電気代は0.06×27=1.62円となります。
次に、縦型洗濯機の1回の使用でかかる水道代を計算します。水道代の計算方法は、標準使用水量に1Lあたりの水道単価をかけるだけで1回の運転にかかる水道代がわかります。
・使用水量:92L
上記をもとに算出すると、縦型洗濯機の1回あたりの水道代は、92×0.23=21.16円となります。
縦型洗濯機Totalコスト
縦型洗濯機の洗濯1回あたりのコストは以下の様になりました
・水道料金:21.16円
・1回あたりのTotalランニングコスト:22.78円/回
ドラム式洗濯機のランニングコスト
次にドラム式洗濯機のランニングコストを計算していきます
下記に計算条件を記載します
・洗濯時の消費電力量:68Wh÷1000=0.068kWh
・乾燥時の消費電力量:850Wh/1000=0.85kWh
・洗濯を1時間、乾燥を2時間した時を想定
この数値で計算すると、洗濯1回あたりの電気代は、0.068×27+0.85×27×2 = 47.736円となります。
次に、縦型洗濯機の1回の使用でかかる水道代を計算します。水道代の計算方法は、標準使用水量に1Lあたりの水道単価をかけるだけで1回の運転にかかる水道代がわかります。
(メーター口径:13mmにおいて、30立方メートル使用した場合の単価)
・使用水量:78L
上記をもとに算出すると、ドラム式洗濯機の1回あたりの水道代は、78×0.23=17.94円となります。
ドラム式洗濯機Totalコスト
ドラム式洗濯機の1回あたりのランニングコストは以下のようになります。
水道料金:17.94円
1回あたりのTotalランニングコスト:65.676円/回
両者を比較した表を以下に記載します。
単純に洗濯だけなら、ドラム式の方が約3円得になります。ここに乾燥まで入れると42.896円縦型洗濯機が得なります。乾燥分が上乗せされるので当然ですね。洗濯だけの3円でドラム式洗濯を購入できるだけの効果は見込めませんので、私たちの時間がどう変わるか?という点にも着目してどちらが得なのかを考えていきたいと思います。
どちらが得か比較する
ここで人が作業をすることに対する価値の計算をします。職場では皆さん様々な時給で働いていますが、ここでは一律の価値として最低賃金程度の800円/hで計算したいと思います。
1回あたりの洗濯物を干す + 取り込む時間を15分と仮定します。
洗濯機で乾燥まで行うことで、1回の洗濯当たり作業費として、800(円/h)×15(分)÷60(分)=200円得をしていることになります。
洗濯自体のランニングコストは、ドラム式で乾燥まで行った方が42.896円高くなっていますが、作業費として200円得をすると考えると、ドラム式の方が1回の洗濯当たり200 – 42.896=157.104円得をしたことになります。1ヵ月では4,713円、1年では56,557円得をすることになります。
実際、我が家の場合はどうだったのか?
上記にドラム式がどれくらい得なのかを記載しましたが、実際に私の家でどう変わったかを説明していきます。
私の家でドラム式に変更する前の洗濯状況を以下に記載します。
洗濯物の量が多かったので、縦型洗濯機の時は朝と夜の2回に分けて洗濯をしていました。夜は主に子供服を朝はそれ以外を。という感じです。ドラム式に変更してからは、洗濯できる容量が増えたので、洗濯は朝の1回だけになりました。ただし1回で乾燥するには量が多いし、無理に詰め込むとシワにもなりやすいので、乾燥だけ2回に分けています。この内容で計算すると洗濯自体のランニングコストは以下のようになります
ここに作業工数も考慮に入れます
作業工数は、前述の通り200円とします。1日に得をする金額は、200 – 66.016 = 133.984円/日。1ヵ月では4,019円、1年では48,234円となり。25万円のドラム式洗濯機を今購入しても5.2年で元が取れます。買い替え時であったとすれば本体価格の差額分で計算すればいいので、縦型式洗濯機が8万円とすると、(25 – 8) ÷ 4.8234 = 3.6年で元が取れます。洗濯を干す&取り込む作業にもっと時間がかかっているという方は、さらに効果が出ます。
実際、うちの嫁が洗濯を干さなくていいので、すごく楽だ。と言っていました。これを聞けただけでもドラム式を購入してよかったと思います。実際1日30分の時間削減になっていますので、1月に換算すると15時間の時間削減になっています。半日以上の削減です。さらに夜に洗濯機を回したまま寝てしまい、生乾きになることもなくなりました。
最近の変化
以前は、安く済ませられるならいいでしょ。と考えていた私ですが、最近は子供も増えて時間に追われるようになりました。そうすると少しでも時間を有効に使いたい。と考えが変わりました。時短家電を積極的に導入するようになって。空いた時間で今まで以上に嫁と会話を楽しめるようになりましたし、子供と遊ぶ時間も増えました。さらに使えるようになった時間を自分のために使うことで、いろんな可能性も見えてくるのでは?なんて思っていたりもします。皆さんはどうでしょうか?
まとめ
・ドラム式洗濯機は洗濯だけなら、約3円コストダウンになる
・縦型の洗濯に比べて、ドラム式の洗濯+乾燥は、約43円コストアップになる
・人の工数を考慮すると、乾燥まで終わらせることで157円/日得をしていることになる。
・1日1回洗濯時は、1月当たり7.5時間の時間削減となる。(我が家では15時間)
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