先日、ジュニアNISAの運用益について記載しましたが、その投稿で購入したeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について説明していきたいと思います。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行う投資信託です。委託会社名は三菱UFJ国際投託株式会社です。
概要
概要を以下に記載します。
銘柄が示す通り全世界に投資を行っており、構成銘柄数は先進国と新興国の50ヵ国。為替ヘッジを行わないため、為替相場の影響を受けます。これにより為替ヘッジコストを抑えることができますが、円高の場合は基準価額が値下がり、円安の場合は基準価額が値上がりします。
信託報酬は0.1144%と低経費率です。
類似の銘柄にeMAXIS全世界株がありますが、信託報酬が0.66%と大きな差がありますので“Slim”がついている銘柄を選びましょう。もともとeMAXISという投資信託銘柄がありましたが、信託報酬の値下げ化に伴い、eMAXIS Slimと名前を変えた銘柄が作られました。信託報酬の値下げは取扱金融機関数を抑えることで実現しています。
eMAXIS全世界株とeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の比較表を以下に記載します
2021年10月19日現在、楽天証券の投資信託買付ランキングで3位です。下記に5位までのランキングを記載します。
株価推移
2019年以降の推移の株価と純資産推移を添付します(出典:楽天証券)
これを見てみると、コロナショックで大きく落ち込んだ以外は、それほど大きな下落は見られません。コロナショック以降の株価の上がり方が大きすぎて不安ではありますが、今後もポストコロナ世界化で世界経済が成長し続け欲しいところです。株価同様純資産額も増加していることから安定した運営ができていることがうかがえます。
組入銘柄紹介
組入銘柄TOP10は、以下の通りです。
上位10社で14.6%の配分率となっています。
高配当米国ETFと違い、上位10社への配分率が小さいですね。それでも通貨毎の配分率は、アメリカドルが60.7%と半分以上を占めているので、アメリカ依存が大きいファンドです。
また国別の構成比率は下記のようになっています。
ほぼ先進国で、それ以外の新興国としてアジアの国々が組み込まれています。全世界に万遍なく配分されていることがわかります。
投資リスクは?
代表的な資産クラスと暴落率を下記に添付します。
2016年以降の暴落率をみると、基本的には+推移をしています。ただ経済は周期的に回っていますので、数年毎に−に転じている期間があります。これは右グラフの暴落率でも示している通り、タイミングによっては-20.0%の暴落もあり得ることを示しています。それでも長期的に見れば、+傾向を示しているし、日本株よりリスクが低く、リターンが大きいので投資しやすい銘柄といえます。
信託報酬の違い
概要欄に記載した信託報酬の違いについて触れておきます。これは1年間運用したときに徴収される手数料です。Slimがついている場合とそうでない場合で0.4856%の違いがあります。この違いは単純に100万円を10年間運用すると100(万円)×0.4586(%)×10(年間)=4.9万円の信託報酬という名の手数料を徴収されていることになります(複利や運用益は無視して計算しています。実際はさらに高額になります)。長期運用でもっと資産運用額増えれば、さらに多くの信託報酬を徴収されることになります。少しでも徴収される金額が少なくて済む様、信託報酬の小さいファンドを選びましょう。
ここまでeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について説明してきましたが、
投資に絶対はありませんので、皆さん自身で判断していただき、自己責任でお願いします。
まとめ
・信託報酬が0.1144%と低経費率である。eMAXIS全世界株と間違えないように。手数料が約0.5%違います。
・MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果を目指している。
・全世界の先進国と新興国50ヵ国に投資
・アメリカへの配分が約60%
・為替ヘッジのないファンドである
・純資産も順調に増えており、健全性の高いファンドといえる。
・投資リスクとして、年間暴落率:-20.0%~56.5%で推移することがある。
今回のデータは、株価推移以外は目論見書からの抜粋となります。
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