【日本高配当株】情報・通信 10万円以下で買える高配当銘柄③

日本の高配当株

こんにちは米国株のインデックス投資と日本の高配当株でセミFIREを目指す40代サラリーマンです。投資歴はもう10年近くになるのですが、あまりデータ等を気にせずだらだらやってきました。去年から日本の高配当株が気になり、今年からガチで日本の高配当株をやり始めました。きちんと企業情報を調べて高配当株銘柄を選定することで、毎年の高配当がゲットでき、それによってある程度心穏やかに投資を続けることができます。ガチでやるからにはきっちり確認してやっていきますので最後までお付き合いいただけると幸いです。ブログ内の数値はIR BANKのデータを自分なりに加工、企業情報はHPの情報をもとにしています

今回の紹介は、株式会社 昭和システムエンジニアリング(4752)です。2022年10月19日現在、配当利回りは3.85%と高配当と呼べるレベルの銘柄になります。ただし注意が必要なのはこの銘柄はとても出来高が小さいです。1日の出来高が500という事がざらにあります。それを念頭念頭に置いてみてください。それではさっそく紹介していきます

【日本高配当株】昭和システムエンジニアリング 企業データ分析結果

◆評価得点分布・業種内比較

評価得点分布と業種内比較を表したグラフより見ていきます

 

まずは得点化からです。8点に届いていないのは配当性向と自己資本比率の2項目です。ただし後ほど説明する推移グラフを見ると大きな問題はありませんでした。この銘柄は配当利回り・PERの得点も高いことからわかる通り、高配当であり割安株でもあります。よって、ある程度買いやすいのではと考えています。特に株価は2022年10月19日時点で831円と100株でも約10万円以下で購入可能です。ただし先に述べた通り、出来高がとても小さいので、利回りの変動は大きくなる点は注意必要です。

次に業種内比較データを見ていきます。売上高を見ると情報・通信業の中では平均的な銘柄です。平均以下の項目は営業CFと自己資本比率この2項目です。ただし後述の営業CF/自己資本比率の推移グラフを見ると特に問題はなさそうです。また業種内では配当金・配当性向は高い水準にあり株主的にはうれしい銘柄です。何か業種内Top項目があるわけではないので、後述の推移グラフを見ながら、購入していい銘柄か検討してもらえればと思います。必ず推移グラフで特徴を見ないと購入判断ができないと思いますので、以下もお付き合いください。

 

それでは各項目の詳細を見ていきます

◆売上高・営業利益。営業利益率・EPS

 

2016年までは、かなりの上昇傾向がありましたが、2017年に売上が落ちています2017年以降はそれまでとは違い、とても緩やかな上昇傾向に変わっています。それでも営業利益率は徐々に増加しており、このままいけばあと2,3年で営業利益率10%に到達できそうです。2016年と2017年の間で違いがみられたのは、証券関連の売上が落ちた点です。

全体に占める証券分野の割合が51%→45%に変化しています。そして証券の売上高も約7億円下がっており、その分が全体の売上減少分となっています。この減少は2022年3月期でも回復できていません(2016年:3,421、2022年:3,065)。このため構成比率も22年3月期:47.4%となっています。ただ、この2016年以降、「銀行関連事業」から「サービス・公共」、「製造」といった分野にシフトしながら営業利益率を上げてきているようです。うまく営業利益率の上がる様にシフトしてきていますので、今後にも期待できそうです。

 

続いてEPSです。横ばいと急激上昇を繰り返しながら長期的に見て上昇傾向です。横ばいの時も少しずつではありますが上昇していますので、そんなに悪い感じは受けません。2022年からまた上昇しています。メイン事業としている証券分野は活況であるため、これからも上昇していくことが期待できます。


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◆有利子負債・有利子負債率・自己資本比率

有利子負債は2014年からきっちり1,000万円を継続しています。返済しようと思えばいつでも返済できる額で、負債率としても1%以下ですので問題はないです。

自己資本比率は得点的に低かったですが、2021年の自己資本比率は約55%で保有率としては問題ありません。2010年から2015年にかけて資本比率を下げて50%を切っていましたが、2016年以降徐々に比率を増やしてきています。得点自体は低かったが、自己資本比率は50%以上で、緩やかな増加傾向もみられるため、特に問題はありません。

◆営業CF・現金同等物・配当金・配当性向

営業CFはマイナスの年はなく現金も徐々に増加傾向があります。営業CFはプラスの中でも変動が小さく毎年安定しています。さらに2012年以降はきれいな右肩上がりで特に問題はなさそうです

配当金は2017年に一度減配がありますが、それ以外は横ばいまたは増配となっています。2017年は配当性向が24%とこの年だけ低く、翌2018年に自社株買いなども行っています。それ以外の年は配当性向30%以上を維持しており、特に問題はなさそうです。得点は高くありませんでしたが、配当性向60%以上の年が何回あったか?というのも減点対象にしています。2010~2012年の3年間60%以上の配当性向であったため、こういった得点になっています。ただ2013年以降は1度も60%オーバーはなく問題はありません。最後に株主への還元政策は、①安定的配当の継続 ②配当性向30%~40%を目標ということを中期計画に記載しています。

◆流動比率

2022年6月30日の財務諸表上では7.15と目標の2.0に対してかなり余裕があります。余裕がありすぎて何も言うことはありません。

◆株価

次に株価推移を見ていきます。

かなり特殊な推移をしています。2018年以降はほぼ横ばいか若干の上昇?でしょうか。良くも悪くもとても安定しています。EPSや配当金が右肩上がりで推移していますので、今後は株価の上昇も期待できます。個人的には配当目的で保有している人は、思惑が外れなければ株を手放すことはありません。ですので、このような財務安定の株は持ち続けると考えられます。そうするとこのように出来高の少ない銘柄で、さらに手放す人が少ない状況になれば、今後は配当金の上昇とともに株価も緩やかに上昇していくと考えています。長期で持ち続けるのであれば、相当な暴騰がない限りは買い時に失敗はしづらそうです。

【日本高配当株】昭和システムエンジニアリング企業情報

最後に企業情報です。

株式会社昭和システムエンジニアリングの本社は東京です。資本は6億3,050万円。従業員数は479名(2022年3月時点)。事業内容はシステム・ソフト開発やデータ管理などを行っています。開発系としては、近年のAIやIoTを用いて新たなサービスを生み出したり、既存事業の収益構造や業務の在り方を変革するといったことを行っています。またソリューション事業として、証券、保険、銀行などといった安定分野へ参入しています。売上高のところで紹介した通り、22年3月期の売上比率は、証券/保険/銀行/サービス・公共の4つで約88%を占めており、安定業種への依存度が大きく、今後も安定した推移を示してくれそうです。さらに近年は流通や製造分野での売上も拡大しています。最後にこれらを踏まえて取引先です。SMBC日興証券グループ、JPX総研、大和証券グループ、バンダイナムコグループ、日本相互証券、NTTデータグループ、BIPROGY、日立製作所グループ、富士通、SCSKなど(会社名は略称、順不同)と日本の大手ばかりです。何か大きな問題でも起きない限り、そうそう破綻することはないと考えられる顔ぶれです。そもそも大きな問題が起きるかどうかは予想のしようがないので、考えても仕方ないです。これだけの大企業と取り引きができているという安心材料が大事です。システム関連のNeedsは今後も大きくなることが予想されていますので、今後も企業として成長していくことを期待しましょう。

【日本高配当株】昭和システムエンジニアリングまとめ

・配当利回りは3.85%と高配当株である。
・非常に出来高の小さい銘柄である。(1日500程度)
・今回指標にした10項目(利回り/PERを除く)で8点未満は配当性向、自己資本比率の4項目
・2項目とも推移データを見ると問題はなし
・基本的にはどの項目も右肩上がり
・営業利益率は10%に届いていないが、右肩上がりで改善中
・2017年以降、銀行割合を減らし、サービス・公共/製造業の割合を増やしている。
・取引先は誰でも知っているような大手企業あり

以上、今回は株式会社昭和システムエンジニアリングについて見てきました。とても出来高の小さい銘柄ですので、手を出しづらい点もあると思いますが、業績推移自体はとても堅調で安心できる銘柄だと思いました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。

※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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