【日本高配当株】電気機器 PER:7.8%の割安銘柄を紹介

日本の高配当株

こんにちは米国株のインデックス投資と日本の高配当株でセミFIREを目指す40代サラリーマンです。日本の高配当株投資をしてみたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからないという方は参考にしてください。投資歴についてはプロフィールに載せています。

またどのように高配当銘柄を探しているかは、過去の記事を参考にしてください。基本的にはこのシートを見ながら銘柄選定をしています。あとは分析シートでは表しづらい国内トップの大企業などは個別に確認して購入しています。

さて今回紹介する銘柄は、株式会社ダイヘン(6622)です。業界人的にはとても有名な会社です。2022年11月7日時点の配当利回りは3.86%。PERは7.8%と低PER銘柄でもあります。それでは見ていきます。

【日本高配当株】ダイヘン業績データ分析結果

◆評価得点分布

自己資本比率以外は全項目8点以上で問題なし。自己資本比率も推移グラフ上は問題ないことが確認されており、いずれの項目も問題なく期待が持てます。これだけみると

◆業種内順位比較

評価得点は文句なしでしたが、順位内比較では、かなりいびつなグラフになっています。売上高順位よりも低い項目が多く、これだと心配になってしまいますね。その点については以降の推移グラフを見ながら判断していきましょう

◆売上高・営業利益・営業利益率

2013年以降売上は右肩上がりです。2018年から2021年は横ばいですが、その後コロナ対策によるゼロ金利政策を背景に製造業が旺盛となりました。これにより更に売り上げを伸ばしています。営業利益と利益率も売上高と同様の動きをしており、長期的には右肩上がり推移です。このまま売上を伸ばしつつ、営業利益を10%まで伸ばせれば更なる安心材料となります。2021-2023年度中期計画でも営業利益率10%以上を目標にしているため、ここは頑張ってほしいところです。

◆EPS・有利子負債・有利子負債率

EPSも売上高と同様の動きをしています。長期的には右肩上がりですが、今後の推移も注視していきたいです。有利子負債はほぼ横ばい負債率は2019年をピークに減少傾向ではあります。そして保有現金以下の負債金額のため、そこまで大きな問題ではないと考えます。

◆自己資本比率・営業CF・現金同等物

自己資本比率は緩やかな右肩上がりで、2021年に50%以上に達しており問題なし。営業CFは一度もマイナスがなく健全。現金同等物は2013年以降右肩上がり。保有金額が有利子負債額とほぼ同等であり、無借金と言える程度の現金を保有している。よってこれらの項目についても問題なし

◆配当金・配当性向

配当金は2008年以降は減配はなく右肩上がりで推移。2022年度はかなりの増配となっている。これは配当性向を3年平均利益の30%程度という方針から、単年利益の30%程度に方針を変更したためである。EPSがここ2,3年急激に上昇していたため、単年換算となると配当も大幅増配となった。

◆流動比率

2022年9月30日の財務諸表上では、2.17と目標の2.0をクリアしており問題はありません。

◆株価

株価は長期的には右肩上がりです。ただ短期的な変動がかなり大きいです。2018年から2019年にかけては約60%の下落しており、いまだに当時の最高値は更新できていません。それ以外は30%程度の上下変動はあるものの、自社株買いも実施しており、おおむね順調に推移しています。買い時が難しいですが、長期的に成長すると信じて割安タイミングで購入するしかないですね。直近は株価が下がってきており割安感があります。

【日本高配当株】ダイヘン企業情報

◆企業概要

最後に企業情報です。株式会社ダイヘンの本社は大阪府です。資本金は105億9,600万円。従業員数は3,000人を超える大企業です。事業内容は、電力会社や製造工場で使用する機器の供給がメインですので、日常生活で目にすることはあまりないかもしれません。ただし上記の通り私たちの生活には欠かせない分野で活躍している企業です。といってもピンとこないですよね。私たちの身近なところで、EV充電システムも手掛けています。米国や環境に関心のある国ではEV車がメインとなってきています。そして国内でもハイブリッドからEVへの転換も検討されています。そうなれば今後、今後は多くの場所で見かける場面が増えそうです。

◆中期計画に対して

2021年に公表された中期計画の財務に関する部分について見ていきます。

好業績と思っていたのですが、進捗はあまりよくないです。2022年度は3年計画の2年目ですので、進捗率としては67%を目指したいところです。ただクリアできているのは配当性向のみです。売上高はなんとかクリアできそうですが、営業利益率とROEは厳しそうです。営業利益率は先に述べた通り改善していますが、10%到達には2~3年かかりそうです。ROEも20年度:10.32%、21年度:11.02%、22年度:11.07%(予想)とそこまで伸びていません。原材料費の高騰など利益率向上には厳しい状況ですが、売上高は確実に伸びてきていますので、あと1年半何か好材料が出てきてほしいです。ただ利益率が現状維持でも、売上が伸びていますので、そこまで心配はしていません。最後に開発費は、計画的に投資しているようですし進んでいると思いますが、明確な数値がわからなかったため、”―”としています。以上、企業情報でした。

【日本高配当株】ダイヘンまとめ

・割安タイミングであれば購入してもいい銘柄
・評価得点は、自己資本比率以外8点以上と優良企業
・業種内順位は低い項目もあるが、個別の推移は問題なし
・売上・営業利益・EPS・現金・配当など基本的には右肩上がり
・評価点数の低い自己資本比率も緩やかな右肩上がりで推移し
2021年に50%超え

・配当性向は、3年平均利益の30%から単年利益の30%に変更
・企業としては、電力や生産工場向けの機器の販売が中心
・中期計画に対しては、営業利益率・ROEの達成は厳しそう。
 ただし売上高は堅調に推移しているので問題なし

以上、今回は株式会社ダイヘンについて見てきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。

※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。

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