【日本高配当株】もう卸売業じゃない! 自社開発製品メーカーの地位を確立した銘柄

日本の高配当株

こんにちは米国株のインデックス投資と日本の高配当株でセミFIREを目指す40代サラリーマンです。日本の高配当株投資をしてみたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからないという方は参考にしてください。投資歴についてはプロフィールに載せています。

またどのように高配当銘柄を探しているかは、過去の記事を参考にしてください。基本的にはこのシートを見ながら銘柄選定をしています。あとは分析シートでは表しづらい国内トップの大企業などは個別に確認して購入しています。

さて今回紹介する銘柄は、中央自動車株式会社(8117)です。業種的には卸売業に分類されていますが、現在の業態をみると製造業っぽくなっています。業績的にも順調ですがそのあたりの業態も変わってきているので説明していきたいと思います。ちなみに2022年11月11日の決算発表で2円の増配を発表し、前年度からの増配は6円となりました。これにより株価が2日間で6.3%値上がりしています。配当利回りは3.17%と高配当というよりは少し低くなってしまいましたが、PERは9.5%とまだ割安ですので、株価が下がったところで購入する1つとして覚えて穂いてもらえればと思います。


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【高配当銘柄】中央自動車 業績データ分析結果

◆評価得点分布

配当利回りと現金同等物以外は全項目8点以上で問題なし。配当利回りは3.21%(22年11月15日時点)と若干低めだが、直近10年の増配率は11.6%のため、2~3年で現株価の3.75%は達成可能。現金は2017年以前の伸び率が低かったためにこの点数であるが、近年は右肩上がりのため問題はなし。このグラフからはかなり期待の持てる銘柄と言える

◆業種内順位比較

これを見てもわかる通り、業種内では売上高が320社中213位と決して大きな会社ではありません。それでも売上高以外の項目で、売上高の順位を下回っている項目はありません。そしてどの項目も業界トップレベルに近い数字を残しています。先ほどの評価点数同様、かなり期待の持てる銘柄です。それでは各項目の推移グラフを見ていきます

◆売上高・営業利益・営業利益率

2012年以降売上高は右肩上がりです。これは現在の坂田社長が就任したころです。後半の企業説明のところに沿革を記載してありますが、このころから開発事業も盛んになっているように見えます。グラフに戻ってみますと、売上高だけでなく営業利益や営業利益率も右肩上がりです。特出すべきは営業利益率が20%を超えている点です。卸売や製造業でこれだけの利益率のある企業は珍しいです。その会社でない記述がないとできない数字です。中央自動車の場合は、自社開発した高付加価値の製品を自分たちで卸売りまでできるので、こういった高収益が実現できているのだと思います。

◆EPS・有利子負債・有利子負債率

EPSも売上高と同様の動きをしています。2012/03以降、綺麗には右肩上がりです。現状では全く問題ありません。有利子負債はゼロです。、2014/2015に一時的に1%以下の負債がありましたが、それ以降は負債ゼロを継続中です。EPS同様全く問題ではないです。

◆自己資本比率・営業CF・現金同等物

自己資本比率は緩やかな右肩上がりで、2022/03に84.8%とありえないような数字になっています。営業CFは一度もマイナスがなく健全。現金同等物は2012年以降右肩上がり。これらの項目についても問題なし。文句のつけようがないです。

◆配当金・配当性向・流動比率

配当金は2008年以降は減配はなく右肩上がりで推移。近年はかなりの増配傾向が続いています。配当性向は単体30%目標という方針から、安定した推移を示しています。最新の短信では流動比率が4.73。目標が2.0であるためこれも問題なし

◆株価

株価は長期的には右肩上がりです。ただし短期的な変動がかなり大きいです。最大で40%の下落もあり得るので株価上昇に惑わされず、自分で納得したうえで購入するようにしましょう。底値だけを見ていくと綺麗な右肩上がりですので、うまく底値に近いところで購入できれば、インカムとキャピタルの両方をゲットできます。購入時は、一度本当に買い時は今なのか?を考えて購入するようにしましょう。

【高配当銘柄】中央自動車 企業情報

◆企業概要

最後に企業情報です。中央自動車株式会社の本社は大阪府です。資本金は10億100万円。従業員数は258人とそこまで大きな企業ではないです。事業内容は、自動車部品の卸売りやコーティング剤やアルコール検知器の開発・製造となっています。現在の坂田社長は2012年に就任して10年も社長を続けています。もともとは卸売業がメインでしたが1990年代に開発部門を設置し、近年は開発・製造がメインとなっています。下記は中央自動車の業態になります。

国内ビジネスはメーカーとしての製造業がメイン。海外ビジネスは卸売としての商社業がメインとなっています。商社業として海外進出も積極的に行っており、今後は国内ビジネス同様、メーカーとして海外進出をすることでさらなる業務拡大が望めます。海外で国内と同じ商品が受け入れられるかは不明ですが、国内で一度成功したという過程を知っているだけでも大きなアドバンテージです。

◆国内業態について

国内業態は上記の通りメーカーという位置づけで下記のような製品を開発製造しています。

コーティング剤としては自動車のボディーコーティングが中心であるが抗菌防臭剤、オイル添加剤、シートコーティング、ガラスコーティングなども開発販売。そのほかにはアルコール検知器「ソシアック」を一般企業から運輸業界に販売しています。この検知器は息を吹きかけるだけでアルコール検知が可能なお手軽品です。このため22年10月に道路交通法施行規則改正に向けて新しい市場の開拓とブランド構築を目指しています。また抗菌防臭コーティングが劇場やホールなどからの引き合いが強く、自動車以外の業種への進出も拡大しています。

◆独自の健康経営について

ちょっと番外編的な感じですが、HPに載っていたので紹介します

社員が健康で仕事ができるように上記のような取り組みをしているそうです。社員の健康は業績にもつながりますし、とてもいいことだと思います。実績として紹介されているのは有給取得・喫煙率・2次検診受診の3項目でした。喫煙率を下げるのは難しいですよね。実際私の周りでも成功している人はかなり少ないです。あとは一度やめても再度吸い始めることもあります。私は煙草を吸わない人で、近年の受動喫煙防止の取り組みにより、たばこの煙に遭遇することはほとんどなくなりました。タバコを吸いたい人はリスクを知ったうえで喫煙しているので、受動喫煙の防止を徹底させるような取り組みでもいいのかなと思いました。いずれにしても素晴らしいことですので、喫煙だけ押し付けにならないようにしてもらえたらなと思います。

【高配当銘柄】中央自動車 まとめ

  • 個人的にはとても魅力的な銘柄です。
  • 評価得点は配当利回りと現金同等物以外は8点以上と優良企業
  • 業種内売上高順位は320社中213位と低いが、他項目は売上高順位より高い
  • 売上・営業利益・EPS・配当など基本的には右肩上がり
  • 得点の低かった現金も2018年までの伸びが低かっただけで、長期的には右肩上がり。特に近年は好調
  • 配当性向は、3年平均利益の30%から単年利益の30%に変更
  • 企業としては、国内はコーティング剤やアルコール検知器などの開発・製造・販売がメイン
  • 海外は自動車関連の卸売がメイン。海外ビジネスも製造へのシフトを検討
  • 社員の健康維持に関しても注力している。

以上、今回は中央自動車株式会社について見てきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。

※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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