【ローンをやめよう】ローンを組むといくら損をする?個人の実例から考える

資産形成

資産形成をしていく中でできるだけしない方がいいことにローンがあります。高額品を購入する際はローンを組むことも致し方ないこともありますが、その分実際の物の勝ちよりも多くのお金を払うことになります。今回はローン払いと一括払いでどれくらい差額が出るか見ていきます。どれくらい差が出るのか?どういった計算により利子が算出されているのか?気になる方は見ていってください。そしてローン貧乏にならないように気を付けましょう。

ちなみに、みなさんはローンを組んだことはありますか?家や車などの高額なものを購入した際に利用したことがあると思います。私は20年前に1度だけあります。その時は20万円くらいのカーナビ購入時にカードの分割払いをしました。この時は1年の分割払いで年利10%程度の利率だったと思います。この時にいつまでも支払いが終わらない面倒さと、とても損をしている気がしました。このため、それ以降家のリフォームや車の購入、家電の買い替え等も全てローン無しで支払いをしています。実際に支払いできるものだけ購入するようにしている感じです。

それではローンの種類を紹介したうえで、どういった方法で月々の支払金額が確認できるかを見ていき、最後に上記の支払をローンで行った場合に、一括払いよりどれくらい多く支払っているのか見ていきます。

ローン返済種類

まずはローンの支払方法について「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つがありますので、それについて説明します

◆元利均等返済

元利均等返済は月々の返済を一定額にする方法です。返済スタート時から支払う金額がわからいないので、家計管理はしやすいです。ただし返済当初は返金額に占める借入元金が少なく利息が多い内訳になります。これだと借入元金が減りづらいため、元金均等返済より返済額が多くなる可能性があります。これを防ぐために返済当初に繰り上げ返済を行うことをお勧めします

◆元金均等返済

元金均等返済は元金の返済額を一定額にして、それに利息を追加した額を返済する方法です。元金の返済額を一定額にしていますので、支払い当初は支払額が多く、徐々に支払額が減っていきます。最初の方はつらいですが、資金に余裕がある人におすすめです。

ローン返済額の計算方法

それではローン返済額はどのように計算されるのか見ていきましょう

◆考え方

まずはローンの利息の考え方です。利息はその時点で残っている代金に対してのみかかります。

36,000円の物を3年の36回払いで購入した時に1年経過後は、残っている24,000円に対して利息がかかり、2年後は12,000円に対して利息がかかります。ということで長く支払いを続ければ続けるほど支払う金額は多くなります。このため住宅用のローンは低金利になっているようですが、車や日頃の分割払いは要注意です。クレジットカードの分割払いは年利10%とかざらにあります。こういったところで余計なお金を払わないようにしましょう。

あとは簡単に計算する方法Wを紹介します

◆ネットのシミュレーションを使う

どれくらいの支払金額になる確認する手法として、インターネット上にあるシミュレーションを使う手段があります。この手法が一番簡単だと思います。インターネット上で「ローン、シミュレーション」といったキーワードで検索をかけると、色々なページ上で確認できます。そのページ上で金額、年利、支払期間の3つを入力するだけで、毎月の支払金額を確認することが可能です。

◆Excelで自分で計算する(元利均等返済)

パソコンをお持ちの方は、ExcelのPMTという数式で簡単に計算することができます。元利均等返済方法になりますが、計算式はこのようになります

月の返済金額 = PMT(月利,返済回数,借入金額)
・月利:毎月の利息 → 3% / 12ヶ月
・返済回数:何か月支払い続けるか → 8年 × 12ヶ月
・借入金額:利息を含まないもともと支払う金額 → 4,000,000円

Excelシート上ではこのようになります。

◆地道に1つずつ計算する

最後は1回の支払毎に計算していくになります。私もやってみましたがとても面倒です。数学が好きな人でないと挫折すると思います。ここでは2つの返済方法について簡単に記載しています。

【計算条件】
・借入金額:400万円
・ローン借入期間:8年
・金利タイプ:3%の固定金利

▲元利均等返済金額計算方法

元利均等返済の場合、下記の計算により求めることができます

月返済額={借入金額×月利×(1+月利)^返済回数)}÷{(1+月利)^返済回数-1}
  =[4,000,000×(3%/12ヶ月)×{1+(3%/12ヶ月)^(8年×12ヶ月)}] / [{1+(3%/12ヶ月)}^(8年×12ヶ月)-1]

各項目内容は上記で説明していますので割愛しますが、書くだけでもとても面倒な計算です。

▲元金均等返済金額計算方法

元金均等返済の場合、下記の計算により求めることができます

月返済額=(借入金額÷返済回数)+(借入残高×利率×日数/365)

元金は一定額ですので、あとは毎月の利息の金額を計算していけばいいです。利息は下記の様に毎月支払い残金は減っていきますので、支払い残金に月利を掛ければいいです。

【最初の1回目の支払】
・元金返済額(円):借入金額4,000,000(円) / 支払期間96ヶ月 = 41,666.7円/月
・利息額(円):支払い残金4,000,000(円) × 月利3.0/12(%/月) = 10,000円/月
・元金返済額+利息額(円):51,666.7円
【2回目の支払】
・支払い残金(円):借入金額4,000,000(円) – 元金返済額41,666.7(円) = 3,958,333(円)
・利息額(円):支払い残金3,958,333(円) × 月利3.0/12(%/月) = 9,895.8円/月
・元金返済額+利息額(円):51,562.5円

このように3回目以降も計算していくと、どれくらい支払うことになるかわかります。

自分の過去の支払いをローン払いにしたらどうなっていた?

では計算内容を見てきましたので、実際に私が過去に一括払いしてきた高額品をローン払いにしていたらどうなった?か見ていきましょう。

下記の条件に沿ってシミュレーションしてみました。年利はネット上にある大体の数値を使用しています。計算はEXCELのPMTという数式を使用しています。

【1つ目】
◆家のリフォーム
総額:500万円
年利:2%
返済期間:10年
【2つ目】
◆車の購入1(3台)
1台の金額:300万円
年利:2%
返済期間:8年
【3つ目】
◆車の購入2(2台)
1台の金額:150万円
年利:2%
返済期間:6年
【結果】
◆家のリフォーム金額:579万円
◆車の購入1(3台):394万円×3台=1,182万円
◆車の購入2(2台):164万円×2台=328万円
合計:2,089万円
もともとの値段の合計
500 + 350×3 + 150×3 = 1,850万円
差額:239万円。。。

結構な金額ですね。車1台買えそうです。さらに239万円分の高配当株を保有して約4%のリターンが得られれば、毎年約10万円の収入が得られます。さらにこの配当金で更に投資していたら??と考えると更に差が大きくなります。これからも家族で数台の車を購入することを考えると、さらに金額は嵩みますので、これからもローンのない生活を目指していきます。

まとめ

  • ローンの返済手法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つがある
  • 元利均等返済は一定額を返済するため家計管理が楽だが、元金検討返済より支払額が多くなる可能性がある
  • 元金均等返済は元金返済額を一定にするため返済当初の返済額は大きくなるが、徐々に月々の返済額は減少していく
  • 利息額や支払額を計算するにはネットでのシミュレーション、ExcelのPMTという数式、地道な計算などがある
  • 自分が生活する中で、ローンをしない生活をすることで数百万円の差が生じることがある

今回は一括払いとローンを組んだ時の差額について見てきました。今更ローンのない生活は無理という方もいると思いますが、今後の支払いでリボ払いをしないといった事を変えていくことで、将来の資産が変わりますので、小さなところから始めていきましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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