こんにちは米国株のインデックス投資と日本の高配当株でセミFIREを目指す40代サラリーマンです。日本の高配当株投資をしてみたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからないという方は参考にしてください。投資歴についてはプロフィールに載せています。
またどのように高配当銘柄を探しているかは、過去の記事を参考にしてください。基本的にはこのシートを見ながら銘柄選定をしています。あとは分析シートでは表しづらい国内トップの大企業などは個別に確認して購入しています。
さて今回紹介する銘柄は、積水ハウス株式会社(1928)です。毎日のようにCMが流れていますので。皆さんご存じの建設関係の大企業です。決算報告が9月だったため、先日アップした保有株の決算概要には載っていませんでしたが、この銘柄も保有銘柄です。2022年11月18日時点の配当利回りは4.15%。PERは9.5%と割安感のある銘柄になっています。今回は建設業界第二位となり大きな企業です。じゃあ第一位は大和ハウスはどうなの?と思う方もいると思いますので、推移グラフ以降は大和ハウスとの比較を行っていきたいと思います。それではさっそく見ていきます。
保有銘柄の決算結果は下記になります
以下、積水ハウスを積水、大和ハウスを大和と表記していきます。
積水ハウス 業績データ分析結果
◆評価得点分布
かなり偏ったグラフになっています。EPS/営業利益率/自己資本比率/有利子負債率の得点が低いです。傾向としては売上高やCF/現金といった絶対値を表す項目の得点は高いが、上記のような割合を表す項目の得点は低くなる傾向があります。かなり大きな企業ですので、ある程度こういった傾向になるのは仕方ありませんので、あとは推移グラフを見ながら判断していきます。
◆業種内順位比較
業種内では売上高が170社中2位の大企業です。ここでは負債や自己資本といった項目が業種内でも悪い事がわかります。それでも業績値としてはそれほど悪くありませんので、後述の推移グラフを見ながら判断してきましょう。以降の推移データは業界第一の大和ハウスと比較しながら見ていきます。それでは各項目の推移グラフを見ていきます
◆売上高・営業利益・営業利益率
積水は売上高・営業利益とも右肩上がりです。営業利益率も7~9%の間で安定推移しています。欲を言えば10%を超えてほしいところですが、これくらいの利益率が出ていれば問題はないです。大和は売上高は右肩上がりですが2019辺りから伸びが悪くなっています。そして利益率も若干ですが下がっているため、営業利益も横ばい推移となっています。ということで直近の業績としては積水の方が安心感があります
◆EPS
EPSですが、この推移が営業利益の推移と酷似しているので両企業の違いがわかりやすいです。積水は緩やかですが右肩上がりに成長しています。対して大和は2018以降は横ばいとなっていてあまり成長できていません。
◆有利子負債・有利子負債率
ここにも2018を境にした違いが表れています。積水は2018以降の有利子負債額は横ばい。このため負債率は減少傾向があります。しかし大和は2019以降、急激に増加傾向であり不安が残ります。
◆自己資本比率
自己資本比率は両企業とも安定推移です。、しかし安定しているレベルとしては積水は50%付近で安定しているのに対し、大和は35%前後で安定しており、約15%の差があります。この辺りにも資金面を含めた安心感が積水にはあります。
◆営業CF・現金同等物
営業CFは両企業とも安定しており、現金同等物も増加傾向があります。積水は直近の数年で急激に現金同等物の保有を伸ばしており、売上高とは打って変わって積水が大和の倍近い保有をしています。
◆配当金・配当性向
配当金は両企業とも大きな減配はなく右肩上がりで推移。配当性向は両企業とも30~40%付近の余裕のあるところで安定推移しており問題はなし
◆株価
株価は一時的に停滞した時期もありますが、長期的には右肩上がりです。自社株買いも継続的に行っており、長期で考えるとインカムとキャピタルの両方が期待できます。一方大和ハウスは2018年の最高値から急落、そこから回復できずに横ばいが続いています。今まで見てきたデータからも2018以降の業績は良くないことから、今後も注意が必要です。
◆積水ハウス、大和ハウス比較まとめ
今まで比較してきた項目を見ると、積水ハウスは現在も右肩上がりに成長を続けているのに対し、大和ハウスは2018以降横ばいで継続した成長ができていない。長期的に安心して保有するには、積水ハウスの方がよさそう
積水ハウス 企業情報
◆企業概要
最後に企業情報です。皆さんが知っている企業ですので簡単に紹介します。積水ハウス株式会社の本社は大阪府です。資本金は2,025億9,120万円。従業員数は15,017人と建設業界第二位の大企業です。戸建てや賃貸住宅、マンションなどまで不動産に関する業務がメインです。その中で海外展開も実施しており、全体の20%弱の規模になっています。アメリカの人口は増加傾向にあり今後も住宅需要が望めることから、今後の企業性は海外進出がキーとなっています。このため2017年にアメリカ進出を果たし2025年までに10,000戸の供給を目指しています。今後はこの国際事業の伸びに注目です。これを成功すれば大きなアドバンテージになります。
まとめ
- 売上高は建設業界第二位。大型株で個人的にはとても魅力的な銘柄
- 評価得点は割合を示す項目の評価点が低い
- 業種内順位も有利子負債率や自己資本比率は低い。ただ実績値はそこまで悪くない
- 有利子負債は2018以降減少傾向。自己資本比率も50%付近で安定しており問題なし
- 上記以外は基本的には右肩上がりで両行
- 大和ハウスは2018以降の業績がさえない
- このことから大和ハウスより積水ハウスの方が長期保有として安心感在り
- 企業としては、国内外の住宅、賃貸、マンションなどの不動産事業メイン
- 海外進出も行っており、全体の20%弱を占める
以上、今回は積水ハウス株式会社について見てきました。売上高業界第一位の大和ハウスも高配当銘柄であるため、大和ハウスと比較という形で評価しています。いかがでしたでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました。また次の機会にお会いできるのを楽しみにしております。
※投資は自己責任になります。ご自身の判断で投資をお願いいたします。
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